本日は脱臼癖の話。
脱臼の好発部位は、肩や顎です。
小児ならば肘、いわゆる肘内障です。
その中で肩関節脱臼は
一番クセになりやすいです。
反復性肩関節脱臼なんて言われます。
その原因として一般的に言われているのは、
「靭帯や関節唇の損傷」でしょうか。
だから筋肉を鍛えて補助しましょうとなります。
それも多少はあると思いますが、
RMTでは他の問題の方が重要です。
問題は2つあります。
1つ目は「肩関節包」
関節包は、靭帯と共に関節を保護する役割があります。
その関節包を調整すると脱臼癖は改善します。
そして、今回お伝えしたかったのが、2つ目。
それは「肩甲骨と上腕骨のアライメント」です。
脱臼癖がある人の中には、
肩甲骨が外転してしまっているケースがあります。
いわゆる巻き肩。
肩関節脱臼は外転外旋伸展で発症しますが、
その時に肩甲骨は内転するべきです。
しかし、巻き肩だと肩甲骨がちゃんと内転しないので、
関節窩と上腕骨頭のアライメントのギャップが
広がってしまいます。
そんな状態で、さらに水平伸展すると
骨頭が前方にズレて脱臼してしまうのです。
健側と比較してみてください。
患側が巻き肩になっていませんか?
それなら肩甲骨の内転可動域を上げてみてください。
きっと脱臼癖が改善されるはずです。