大腰筋は触れるのか?という話

大腰筋は触れるのか?という話

今日は大腰筋の話。

腰痛の原因としてよくあがる大腰筋。

腸骨筋とセットで
腸腰筋と呼ばれます。

腰とお腹の奥、
深部にある筋肉なので
直接触る事ができない筋肉と
認識されているかと思います。

では、ここで質問です。

「広背筋は触れるのか?」

これはYESですね。

次に

「腰方形筋は触れるのか?」

これもYESでしょうか。

最後に、

「大腰筋は触れるのか?」

これはNOですか?

でも、ちょっと待ってください。

まず最初の広背筋。

シャツをめくり上げ
肌を直接触っているとしても、
「皮膚や脂肪組織、筋膜を介して」
広背筋に触る事になりますよね?

それって
「直接」触ってるって言えますか?

屁理屈だ!と思うかもしれません。

それならば、次に方形筋。

確かに脊柱起立筋の脇に触れます。

でも、それって皮膚や脂肪…

それも屁理屈だ!と思いますかね。

しかし、
最初の広背筋と明らかに違うのは、
間違いなく
「外腹斜筋や広背筋を介して」
腰方形筋を触っている点です。

それでも
直接触ってると言えますか?

私たちが直接触っていると
認識している筋肉は色々ありますが、
その全ては何かを介して
圧を加えているという事になります。

つまり、大腰筋は触れるのか?

そうです!
答えはYESとなります。

例えば仰向けでお腹に手を押し込んで、
脚を上げてもらえば(股関節屈曲)、
明らかに
腸の奥に筋の収縮を感じられます。

横向きで肋骨突起付近を押しながら、
股関節を動かせば

大腰筋の動きを明らかに触れます。

何が言いたいかというと
「触れる」という事は
「マッサージが出来る」という事です。

なので、大腰筋あるいは
腸腰筋を緩めようと思った時には、
ストレッチだけでなく
腸の奥にある大腰筋を意識して
マッサージすれば
効果があるということです。

ぜひ、臨床で役立ててみてください。