RMTに限らず、施術をする上で、解剖学の知識は非常に大切です。
というよりも、それが無ければ話になりません。
RMTのように、筋骨格の施術をする場合は、筋肉や靭帯の起始停止が非常に大切になります。
私は学校の教科書や解剖学書で勉強しました。
皆さんもそうだと思います。
そして、その知識に基づいて、筋肉や靭帯にアプローチしているはずです。
しかし、もしもその教科書や解剖学書が間違っていたら?
今までやっていた施術も間違っていたことに!!?
まさか!?教科書が間違っているわけないでしょ!
なんて思うかもしれませんが。
そのまさかです。
解剖学の教科書、実は間違いだらけです。
でも、安心してください。
大間違いではありません。
少しだけ端折って、シンプルにしている感じです。
例えば、腸脛靭帯。
教科書や解剖学書には、ガーディ結節に付着(停止)すると記載されています。
しかし、実際にはガーディ結節だけでなく「膝蓋骨」にも付着しています。
個人差はあるかもしれませんが、がっつり付着している患者さんを見ました。
つまり、腸脛靭帯の硬さが、膝蓋骨の動きを邪魔するケースがあるという事です。
膝蓋骨の動きが悪くなれば、あらゆる膝痛に影響しそうですよね。
腸脛靭帯を緩める時に、膝蓋骨の付着部を意識できれば、その効果はグンとあがります。
そんなケースが他にもたくさんあります。
「個人差」というレベルなら
・上腕二頭筋が三頭筋
・左右の胸鎖乳突筋の起始が違う
・足の長母趾屈筋が、すべての足趾に停止している
など。
教科書や世の中の常識には、間違いがたくさんあります。
固定概念に縛られては、簡単に改善できる疾患も改善できません。
固執することなく心をフラットにし、目の前の症状にきちんとフォーカスすれば、最短一回完治は可能です。
時には、教科書ですら疑うことも必要ということです。