以前、「なかなか治らない有痛性外脛骨」
のブログをあげました。
治療ポイントは上半身!とだけ書いて
上半身のどこというのは
言っていなかったので書きます。
当院には小中学生が多く来院しますが、
その時期に多い疾患の一つが
有痛性外脛骨です。
内くるぶしの前側が
オスグッド同様に出っ張って痛い
といった症状ですよね。
ちなみに、一般的に言われている
「後脛骨筋が引っ張っている」
は、間違いです。
足の靭帯の硬さを緩めると
有痛性外脛骨はかなり改善します。
ですが、その時の有痛性外脛骨は、
かなり改善はしたのですが、
完治!とまではいきませんでした。
RMTは理論がとても大切です。
なかなか治らない疾患に遭遇した時は
RMTの基本に帰って考えると
「という事はここだ」と
治療ポイントを特定する事ができます。
その結果、見つけることができた
有痛性外脛骨の重要な治療ポイントは
前鋸筋と大臀筋でした。
前鋸筋の作用は
主に肩甲骨の上方回旋ですが、
逆に肩甲骨を固定すれば、
肋骨の動きに関わります。
今回は、その肋骨の動きが
悪くなっていたせいで
有痛性外脛骨の痛みが出ていたのです。
さらに大臀筋が硬いせいで
下肢の関節の軸が
歪んでしまっていたのも原因でした。
「原因は患部以外にある」
そのような考えで
施術している先生も多いかと思います。
例えば腰痛はお腹が原因とか
膝痛は股関節を緩めるとか、
あるいは頚部痛を手首から取るとか。
以前は私も
「そんな感じ」で施術していました。
でも、確信的な根拠が無かったんです。
そうなると、治る時もあれば
治らない時もあります。
そして苦し紛れに
色々な部位をいじったり
患部を揉んだり炎症のせいにしたり…。
しかし、RMTを確立してからは
そんな苦しみから解放されました。
「こうすると痛いと言う事は
ここが治療ポイントだな」
と、簡単に推察できます。
臨床では、色々な痛みや
不調を抱えた患者さんが来ます。
そうなると、
「治し方(手技)」
だけを知っていても正直キツイ。
「なぜ痛みが出るのか」を知れば、
あらゆる症状に対して
あらゆるアプローチができます。
痛み発生の原因の答えは
RMTにあります。