外側上顆炎は施術で完治!テニス肘の治療ポイント

テニス肘(外側上顆炎)

今回は外側上顆炎、通称テニス肘についてです。

上腕骨の外側上顆を痛めて医療機関へ行くと、テニスをしていないのに、テニス肘と診断されることもがあります。正式名称は外側上顆炎といいます。

誘発テストには、椅子の背もたれを掴んで持ち上げてもらうチェアテストが有名ですが、当院では丁度よい椅子がないので、分厚い解剖学書を上からつかんで持ってもらいます。すると、外側上顆に痛みが出たり、ひどい場合は持つことができません。

外側上顆炎といっても痛みの出る場所は微妙に違います。外側上顆がピンポイントで痛いケース、腕橈骨筋や橈側手根伸筋が痛いケースもあれば、全部が痛いなんていうケースもあります。

そして治療するとしたら、腕橈骨筋や橈側手根伸筋をマッサージしたり、外側上顆に超音波をあてたりが王道ですかね?

私も以前は、そのような施術をしていましたが、なかなか治りませんでした。

…っていうか

まったく治りません!!

外側上顆炎の病態について、世間では「短橈側手根伸筋起始部の微小断裂」という見解がトレンドですね。← RMT研究会調べ

本当に「断裂」していたら、例え微小であっても、施術で治す事は絶対に無理です。しかし、当院では外側上顆炎を、施術で改善、もしくは完治させています。

何故なら、外側上顆炎は炎症も起きていなければ、微小断裂もしていません。そもそも〇〇炎と呼ばれる疾患のほとんどが、実際は炎症していないからです。

https://midorisei.jp/archives/1297
↑ 当院のブログに詳しく書いています。

炎症していなければ、施術で治すことができるはずです。その施術ポイントは、RMTを基に考えれば、即座に確定できます。テニス肘(外側上顆炎)でも考え方は同じです。

ちなみに、テニス肘(外側上顆炎)の治療ポイントは、痛みの発生場所に寄って多少変わりますが、共通する治療ポイントがあります。

それは「烏口腕筋」です。

ただし、この烏口腕筋の周辺は非常に皮膚が弱く、太い神経や血管が通っているので非常にデリケートな部分です。なので、慎重に施術してください。

上手く緩めば、外側上顆炎は、グンっ!と改善するはずです。是非、烏口腕筋を緩めて、テニス肘を攻略してみてください。