少し前の話になりますが、
RMT会員限定の
「急性外傷セミナー」を行いました。
今回は実参加のほか、
オンライン視聴を可能にしました。
オンラインは初めての試みでしたが、
通信も安定していてスムーズでした。
セミナーの内容は
①急性及び慢性捻挫
・そもそも捻挫とは靭帯損傷の間違い
※後述あり
・固定せずに改善完治させるテクニック
・パンパンに腫れた重症捻挫の対処法
②肉離れ
・そもそも肉離れとは
何がどうなっているのか
・肉離れ「もどき」と
「本当の」肉離れ
・固定せずに改善完治させるテクニック
③打撲
・そもそも打撲とは
何がどうなっているのか
・固定せずに改善完治させるテクニック
それに加えて、
アドバンスセミナーの補足で、
オスグッド
セーバー病
シンスプリント
グロインペイン症候群
野球肩
テニス肘
腰痛&坐骨神経痛
など。
今まで以上に早期完治できるよう、
新しい検査法や
テクニックをレクチャーしました。
今回はそのセミナーの内容を
少しネタバレ。
捻挫でよくいわれる
靭帯損傷についてです。
教科書やスポーツ外傷の本には、
捻挫は靭帯などの軟部組織が
急激に伸ばされたみたいな感じで
定義されていると思います。
足首捻挫ならば、
内反させられる事で
前距腓靭帯などが急に強力に伸ばされ、
まるでパンツのゴムが
伸びてしまったかのような状態。
実際、
そんなイラストを見た事もあります。
しかし、
RMTが考える捻挫は違います。
捻挫における靭帯は、
「伸びている」のではなくて
「硬くなっている」です。
確かに内反されると
前距腓靭帯は伸びますが、
そのとき前距腓靭帯は「反射」します。
反射=Reflex
RMTの【R】です。
一般的にいわれる靭帯損傷は、
靭帯が抵抗反射した反動で
縮こまって硬くなった状態です。
私は捻挫した靭帯を
解剖した事がないので、
これは仮説の域を超えません。
「エビデンスはないのか!」
との声が聞こえてきそうですが、
RMTが重要視しているのは、
仮説と検証の繰り返しで得た確信です。
実際に当院では、
この理論に基づいて捻挫を施術し、
その場で固定せずに改善完治させています。
もし、
捻挫の患者さんがいらっしゃったら
「捻挫で硬くなった靭帯を緩める」
この考えを臨床に取り込んでみてください。
必ず良い結果を導けるはずです。