なかなか治らない膝の打撲で注意すべき点

なかなか治らない膝の打撲で注意すべき点

今日は打撲の話。

転んで地面や床に膝をぶつけて痛める
膝の打撲。

打撲ならば、ほとんどの場合、
1〜2週間で自然に治ります。

しかし、たまに1ヶ月~2ヶ月経っても
治らないケースがあります。

そうなると、
それは単なる打撲ではありません。

ぶつけたところ以外にも
損傷があるという事です。

お皿が割れている可能性もありますが、
そうなると歩けないくらい痛いので、
そういったケースは置いておいて、
考えられる原因は2つ。

1つは「十字靭帯の損傷」です。

十字靭帯は膝の関節の中にあって、
膝の前後のズレを制御しています。

十字靭帯には前と後がありますが、
今回のようなケースだと、
特に「後十字靭帯」を損傷しています。

膝が曲がっている状態で、
お皿、あるいはお皿の下辺りを打つと、
スネ側が強く後ろへ持っていかれます。

そうなると、
後十字靭帯が急激に伸ばされて
損傷するのです。

もう一つは「股関節」です。

例えば、
交通事故で後ろから追突された時、
その衝撃で助手席に座っていた人の膝が
ダッシュボードに強く打ち付けられ、
股関節を脱臼する事があります。

通称ダッシュボード損傷。

それと似たような現象が、
膝の打撲時に起こっているのです。

膝を強く打つと、
その衝撃は太ももを介して
股関節まで行きます。

そのせいで、
股関節周辺の筋肉や靭帯を損傷し、
膝に痛みを出しているとしたら、
股関節を施術しなければ
膝の痛みはなかなか治りません。

膝の打撲による痛みが
なかなか治らない場合は、
この2つの可能性を考えて
施術してみてください。

きっと改善するはずです。