筋肉を緩める手段として、マッサージや指圧と並んで一般的な方法に、ストレッチがあります。
硬く縮こまっている筋肉や筋膜を伸ばし、筋肉の柔軟性を回復させ、運動制限を解除する事が目的です。
RMTでも同じ理論でストレッチの施術をおこないます。
例えば、大腿四頭筋をストレッチするなら、膝を最大屈曲して、さらに上体を反らしていきますが、伸ばされている大腿四頭筋に突っ張り感が出ますよね。
硬い部分が伸ばされているのだから、突っ張るのは当然とばかりに「突っ張りの向こう側~!」と、さらに伸ばそうと考えてしまうのではないでしょうか?
しかし、この突っ張り感、RMTなら絶対にNG。
「出てはいけないし、出してはいけない!」です。
ストレッチしている時に、この突っ張り感が出ていたら、その効果は半減、場合によっては逆効果です。
ストレッチで症状が改善するどころか悪化した!
なんて話も良く聞きますよね。
何故そんな事が起きるのか?
それは、突っ張り感の本質にあります。
突っ張り感は、伸ばされているから出ているのではありません。
身体の抵抗反射です。
筋肉や筋膜が、反射で「やめてくれー!」「伸ばさないでくれー!」と抵抗しているのです。
本来、ストレッチは気持ちよく伸びるものです。
それなのに、突っ張り感が出るところをストレッチするという事は、単なる筋肉や筋膜への嫌がらせです。
では何故、そんな抵抗反射が起きるのか?
それは、突っ張り感を出させる原因があるからです。
ここが誰もが陥るストレッチの間違いです。
例えば、正座するときに出る大腿四頭筋の突っ張り感の原因のひとつは、足首にあります。
「大腿四頭筋なのに足首?」
そうです!
突っ張り感の原因は、実際に突っ張り感が出ている場所にはないのです!
RMTは、その突っ張りの原因を初めに無くしてからストレッチするで、突っ張ることなく気持ち良く伸ばす事ができます。
患者さんの苦痛も少なくなり、当然、ストレッチ効果が非常に高くなります。
それが本当のストレッチ、RMTのストレッチです。
何でもかんでも伸ばせば良いわけではありません。
痛くても伸ばし続ければ、いつかは伸びるようになるかもしれません。
しかし、RMTで原因を無くした方が、明らかに早く、そして気持ちよく伸び、結果へスムーズにつながります。
あ、ちなみに、膝の屈曲痛に対して「大腿四頭筋が硬いから膝が引っ張られて痛い」と言う考えがありますが…。
硬いから引っ張られて痛い
↓
硬いからストレッチして伸ばす
これって矛盾していませんか??
RMTは、正しいストレッチを学ぶことができる、唯一の理論です。
正しい知識を持って正しい施術を!